【データ部門 審査委員長講評】
井出健人 ESRIジャパン株式会社 ソリューション営業グループ |
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「データ部門」は、アーバンデータチャレンジの4部門の中では「玄人好み」と例えられることの多い部門かと思っています。地域課題の解決にあたって、データは縁の下の力持ちで、どちらかと言えば間接的な役割を果たす、それでいて骨太で、プロも舌を巻くようなハイクオリティの作品が散見されるのが特徴だと思っています。 そんなデータ部門ですが、応募作品の傾向としては、データを「公開」する立場の作品と、データを「活用」する立場の作品に大別されます。また、既に公開されているデータを、活用しやすいように「加工」もしくは「集約」する、中間の立場の作品も登場しています。 さて、今回応募いただいた31作品を見ると、最終審査会にノミネートされた作品も、それ以外も前述のように骨太の作品ばかりです。しかしながら惜しくもノミネートを逃した作品にも、データの「活用」、換言すればビジュアライゼーションの腕前だけで言えばピカイチ、という力作もありました。 そんななかで最終審査会にノミネートされた6作品には、「公開」「活用」のどちらかにアイデンティティをおきつつも、もう一端までを意識した作品が多い、という特徴があるかと思います。 来年以降も、UDCイチ骨太な作品のご応募を期待したいです。 |