道路の三次元点群データは、自動運転の支援、維持管理の効率化等のインフラ領域に加えて、地域景観のアーカイブ/回想法等での活用という観点でも、今後更に利活用が進むことが想定されます。 しかし、その利活用のハードルを下げるためには、必要箇所をピンポイントで探し出す等の検索性の向上、ならびにダウンロード時のデータサイズ最適化が不可欠でした。 私達の「道路の三次元点群データ配信基盤」では、ギガバイト規模の点群をメガバイト単位の地図タイルに分割し、ダウンロード時のデータ最適化を行うとともに、そこに認定路線図等のベクトルタイルを重畳し、当該タイルに含まれる属性等を利用することで、道路中心線や路線名による検索を可能にしました。 また、利用者が各々の目的に応じて点群データを検索し取得対象を選択する一連の操作を、私達は「情報のキュレーション行為」と位置づけ、その編集的な選択結果についても、軽量なJSON形式で取得できるようにしました。これにより、点群データの共有や参照指示は、当該のJSONファイルを展開するだけで簡単に行えるようになります。
私達の基盤には、まだまだ多様な活用可能性があると感じています。今後は、UDCの各地域拠点の皆様とも協働しながら、機能やユースケースの拡張を行ってゆきたいと考えています。
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