アーバンデータチャレンジ(UDC)2023の10周年記念イベント第1弾として、特別賞のデータ基盤をご紹介するzoomウェビナーを開催いたしました!
10周年を迎えたアーバンデータチャレンジ2023では、今年も各データ基盤を活用した作品に対して特別賞を設置しています。その中で今回は特別賞を設置するBODIK・国会図書館・GTFS・国土交通データプラットフォームと、AIGIDが運営するG空間情報センターのデータ基盤担当者より各データと特別賞の紹介を頂きました!
- まずはアーバンデータチャレンジ2023実行委員よりアーバンデータチャレンジのご紹介を致しました。(資料)
- 作品募集要領は下記の通りです。
次に特別賞のデータ基盤紹介に先立ち、AIGIDが運営するG空間情報センターの掲載データと使い方のご紹介をしました。(資料)
G空間情報センターはオープンデータから有償のビッグデータまで、全国の点群データや地図データ等を提供しているサイトで、PLATEAUやVIRTUAL SIZUOKAなどのデータを取得できます。G空間情報センターではGUIだけでなく、APIを利用してデータセット一覧やメタデータの取得が可能となっています。
- G空間情報センターのご紹介の後は特別賞のデータ基盤のご紹介です。トップバッターはBODIKのご紹介です。公益財団法人九州先端科学技術研究所 オープンイノベーション・ラボ平野様よりご講演頂きました。(資料)
- BODIKは主に自治体が持つオープンデータの公開と利活用に向けた活動を行っています。オープンデータ公開サイト(BODIK ODCS)よりリソースファイルをダウンロードして使用する方法あるいは、CKAN APIを使用してリソースを取得することで利用可能です。APIについてはサンプルアプリケーションも公開しているのでぜひご参照ください!
- 続いて国立国会図書館の提供データのご紹介と題して国立国会図書館 電子情報部 電子情報流通課 標準化推進係の村尾様よりご講演を頂きました。(資料)
- 国立国会図書館は毎年UDCに特別賞を設置しており、今年も国立国会図書館が提供するデータを主要な部分に利用した作品を対象とした賞を設置しています。(UDC2022の受賞作品)
- 国立国会図書館は約356万点の資料を国立国会図書館デジタルコレクションとしてプラットフォーム上で提供しており、絶版等の理由で入手が困難な資料等も提供しています。(詳しくはこちら)
また、APIを通じたメタデータの提供も行っており、図書館・学術機関などの所蔵資料だけでなく、典拠データや東日本大震災関連資料のメタデータ等も提供しています。その他データ活用に向けた取組として営利・非営利の目的を問わず、利用手続なしで自由に利用できるデータセットの提供や、国立国会図書館の研究開発の取組や実験的なサービスを紹介する「NDLラボ」の提供を行っています。(NDLラボ)
続いてGTFSのデータとGTFS賞のご紹介と題して日本バス情報協会 太田様よりご講演頂きました。(資料)
- GTFSとは世界標準の公共交通データ形式であり、日本では「GTFSGTFS -JP 」として国交省がバス情報の標準形式として採用したものになります。「バスっていろいろ辛くないですか?」からはじまった講演はGTFSのデジタルサイネージ等の情報提供への活用例や交通分析への活用例等実際の具体例を様々ご紹介いただきました。
- 実際の活用具体例では運行頻度図の可視化ができるQGISプラグイン「GTFS-GO」を用いた運行頻度の検討や到達圏と組み合わせた郊外工業団地の通勤分析等をご紹介頂きました。また、全国の道路と鉄道の分担状況をWeb地図上で可視化できる「全国交通流動マップ」はこちらのサイトにアクセスすることで閲覧可能です。
GTFSを活用した作品は前年度以前にもUDCに多数出展されています。詳しくは資料やアーバンデータチャレンジHPの「これまでの受賞」タブよりご覧下さい!
特別賞のご紹介、最後は国土交通データプラットフォームです。国土交通データプラットフォームと特別賞の紹介と題して国土交通省 大臣官房参事官(イノベーション)グループ 枡谷企画専門官よりご講演頂きました。(資料)
- 国土交通データプラットフォームは、国土交通省が運営する国や自治体、民間が保有するオープンデータを掲載するプラットフォームです。(国土交通データプラットフォーム)
- 2023年4月と9月に大規模なリニューアルを行い、検索機能の強化や連携データの拡充・利用者APIの提供等を開始しました。
- 利用者向けAPIは「APIを使ったことがない」「ちょっと使ってみたい」方へのサポートも充実しており、APIのお試し機能やサンプルプログラムも掲載しています。(サンプルプログラム掲載ページ)詳しい利用方法は国土交通データプラットフォームのサイト下部にある「開発者向け情報」に利用方法等が記載されています。
国土交通データプラットフォーム賞の応募作品は希望に応じ、国土交通データプラットフォームのHPへの掲載やプレゼンテーションの機会を提供することを予定していますのでぜひご応募ください!
- 各賞とデータ基盤のご紹介の後は質疑応答の時間が設けられました。
- 質疑応答であげられたQ&Aは下記の通りです。
- Q:BODIKAPIを利用した場合のデータのライセンス表記はどのようにすればいいですか?
- A:CCBY(クリエイティブ・コモンズ・ライセンス)のオープンデータをAPI化しているため、CCBYのルールに従う形であれば問題ないです。
- Q:BODIKAPIを使ったサンプルプログラムはGitHubなどに公開されてますか?
- A:現状はまだ公開していないが、今後公開に向けて準備を進めています。
- Q:国立国会図書館のレファレンス協同データベースを使っても特別賞の対応になりますか?
- A:国立国会図書館が作成したデータであれば特別賞の対象となりますが、それ以外の機関が作成したデータの著作権についてはデータ提供元の機関に帰属します。
- Q:GTFSって作るための素材集めが大変に感じるのですが、最低限これは用意して!というものは何があるでしょうか?
- A:自分で作るのは確かに大変なので、まずはあるものを使うことが基本になります。そのうえで、自分が必要なデータを作成する際には時刻表のデータとバス停の位置情報が必要になります。バス会社や自治体HPより入手することによってデータの整備が可能です。データの入力ツールとして「見える化フォーマット」等の無料のツールが整備されています。
- ☆今年度のイベントご紹介☆
- 今年度も様々なイベントを開催予定です!ぜひぜひご参加ください!
- 〇11/11(土)中間シンポジウム @岩手県一関市 一関文化センター
- (申し込みはこちらから!)
- 〇11/12(日)地域拠点ネットワーク会議
- 〇3/9(土) 午後ファイナル(最終審査会)@東京大学駒場リサーチキャンパス