【アクティビティ部門 審査委員長講評】
柴田重臣 CivicWave、Code for Ibaraki、UDCメンター |
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アーバンデータチャレンジの合言葉は「データの力を、まちの力に」 課題解決のためにデータ、ツールなんでも活用しながら、とにかく成果を出していく活動を評価するのがアクティビティ部門だと思います。なかでも大切なのは活動する人、つながりでひろがるコミュニティです。今年はどのグループも、活動をしている人の姿や想いが見える力作ぞろいで甲乙つけがたいものばかりでした。 課題解決のために積極的な人々が、必要とあればデータを作ったり、自治体に公開を依頼したりという姿勢を見て、オープンデータやICT活用によるUDCのポテンシャルを感じました。 寸評です。 code for kohoku 子どものためのマップ さっぽろ保育園マップに障害がある子の施設データも載せるという取組。共生社会を実現する基礎となる視点を示されました。いろいろな人々が「それならできる」を合言葉に活動を続けたという点を特に評価させていだきます。(金賞) ちば保育園マップ さっぽろ保育園マップをベースにきちんと課題分析し、的確なソリューションを提案する実力はさすがです。行政側と協働しデータ整備の仕組みも整えました。広告モデルだけではなく、一歩進めてマップから申込申請出来るようになりそうな気がします。(銅賞) 公共交通GTFSチャレンジ 地方における公共交通維持の課題。GTFSによるデータ整備でそれを支援するという素直な取組です。近い将来、必ず役に立つと思います。 とよのいいとこマップを広めたい オープンデータありきではなく、市民による地道な活動にICTを活用した理想形だと感じます。課題があり、それを解決しようとする市民がいて、そこにテクノロジーが使われています。自然体で出来ているところはさすがだと感じました。(銀賞) 献血バス日程のオープンデータ化と情報流通拡大 減少が続く献血者人口減対策という明確な課題にしぼったのが素晴らしいです。今後、全国展開にも期待です。 猪鹿長者 獣害対策から6次産業化へのビジネス提案、人的ネットワーク形成に至る実行力が学生主体とは思えないほどです。これからの発展が楽しみです。 多摩市決算事業報告書のオープンデータ化とアナライザブルレポートを活用した市民と市政情報共有の仕組み 行政の姿勢をオープンデータと分析ツールの組み合わせで、市民自治を新たな段階に進めるプロジェクトだと思います。 |