平成26年度からG空間社会の実現に向けた実証事業が進められ、今年度にはプラットフォームの運用開始も予定されており、地理空間情報の重要性がますます高まりつつあります。特に、地理空間情報は地域課題の解決に大きく貢献できることが世界的に認識されつつあり、非常に活発な議論になっているオープンデータやビッグデータの整備・利活用とも関係しています。
一方で、これらの取組を開始した自治体や民間企業等も様々な課題を抱え、サステナブルな形で多くの自治体が広くデータを流通・公開することや、ビジネスレベルで多くの民間企業等が参画するという状況には至っておりません。このため、私たち「一般社団法人社会基盤情報流通推進協議会(AIGID)」は、平成25年度から「アーバンデータチャレンジ(UDC)」という、地域課題の解決を目的とした地方自治体を中心とする公共データを活用した年間のイベント開催を伴う一般参加型コンテストを実施し、コンテストに向けたディスカッションやオープンデータを用いた地域課題解決の事例報告等のワークショップを行ってまいりました。平成27年度には、中核となって活動頂ける20の地域拠点に参画頂き日本各地で活動し、コンテストにはアイデア・データ・アプリケーション・ソリューションの各部門計158作品の応募がありました(UDCの詳細はhttp://urbandata-challenge.jp/をご覧ください)。
本年度2016年は、全国の地域拠点を30拠点に拡充し、引き続き国内で同様に企画されているイベントや活動と適宜連携を図りながら、地理空間情報の流通や利活用を日本各地でさらに促進して参ります。今回のシンポジウムでは、「アーバンデータチャレンジ2016(UDC2016)」開催のキックオフ・イベントを兼ねて、地方公共団体の取組み状況やUDC2016を通じて取組みたい課題等の話題提供を頂きます。話題提供やディスカッション、懇親会を通じて、御参加の皆様との議論を深める良い機会となることを期待しております。
日時 | 平成28年10月4日(火) 13:30-18:30 |
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場所 | 東京大学駒場第Ⅱキャンパス(生産技術研究所内)An 棟2階コンベンションホール |
主催 |
【第1部:データ利活用とデータ流通の最新動向】
司会:アーバンデータチャレンジ実行委員会事務局長・日本工営株式会社 伊藤 顕子13:30-13:50 | 開会挨拶・UDC2016の紹介 東京大学生産技術研究所准教授/AIGID 代表理事・関本義秀 |
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13:50-14:20 | 講演「セマンティックWebと知識グラフ」 国立情報学研究所情報学プリンシプル研究系 准教授・市瀬 龍太郎氏 |
14:20-14:50 | 講演「オントロジーを用いた分散PDSアプリ」 東京大学 大学院情報理工学系研究科 教授・橋田 浩一氏 |
14:50-15:10 | 活動報告「G空間情報センター運用開始に向けたシステム試験公開について」 朝日航洋株式会社/AIGIDプラットフォーム部会 副部会長・大伴 真吾氏 |
15:10-15:20 | 活動報告「MyCityForecast(2014年度銀賞)の全国展開に向けて」 東京大学生産技術研究所准教授/AIGID 代表理事・関本義秀 |
(休憩 10分) |
【第2部:UDC2016の地域拠点PRと活動報告】
司会:アーバンデータチャレンジ実行委員会事務局長・日本工営株式会社 伊藤顕子15:30-16:10 | 地域の特産品・名産品を使った地域PR!! |
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16:10-17:00 | 地域拠点活動報告ポスターセッション ※An棟2階ホワイエ(コンベンションホールの外)で実施 |
17:00-17:50 | 地域拠点によるライトニングトーク 「地域における課題解決の取組み展開状況の報告とこれからの告知」
(進行:東京大学空間情報科学研究センター特任講師・瀬戸寿一) |
17:50-18:10 | アーバンデータチャレンジ2016募集要項と審査基準 日本工営株式会社/UDC事務局・伊藤顕子 |
18:10-18:20 | 特別賞のご紹介 |
18:20-18:30 | 関連する取り組みのご紹介
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18:30-20:30 | 懇談会 (会場:An棟2階・ホワイエを予定) ※内容は急の事態等で変更になることがあります。 |