UDC2017アイデア部門 審査委員長講評

UDC2017審査結果

【アイデア部門 審査委員長講評】

郡司哲也
一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)
主任研究員
激戦のアイディア部門
UDC2017は、応募総数232、うちアイディア部門は91作品の応募があり、その中から金賞、銀賞各1作品が選出されるという大激戦(約45倍!)となりました。
各部門共通の審査基準のうち、アイディア部門は、特に新規性(独創的なアイディアか?)や有用性(アイディア倒れにならない内容か?)などが評価のポイントになりますが、一次審査を通過した6作品と情熱枠で選出された1作品は、いずれもそれらが高評価された作品だったように思います。

UDC2017受賞作品
UDC2017のファイナリストと受賞作品を見てみると、地域課題の解決にゲーミフィケーション要素をうまく活かした作品が増えてきた気がします。アイディアを具現化するには、それを実現させたいという強い意思が必要になりますが、そこに「遊び」の要素を入れることで、堅苦しいテーマが一気に身近になったり、老若男女が活動に参加するキッカケになったりするものです。ひょっとすると、アイディア部門の今後の審査のポイントとして、キッカケ作りのアイディアの要素なども含まれるかもしれないと感じました。
また、地域の社会課題として、少子高齢化というのは日本全体のものだと思いますが、それを「住みやすい街づくり」を目指すアイディアとして具現化した2作品が受賞したのは、非常に興味深い結果だと思います。

過去の受賞作と最近の傾向
UDC2015、2016では、学生が主体となった作品が受賞しましたが、UDC2017では地域コミュニティのがんばりが評価されたという印象があります。地域拠点の活動を支援しているUDCとしては、地域コミュニティから産まれた作品が受賞する、というのはシンプルに嬉しいですし、それが皆さんのモチベーションにも繋がると信じています。最近の傾向として、アプリを並行して開発していたり、マッピングパーティをして足りないデータを収集したりと、アクティビティとして既に具体的な活動をしているものも多いのが特徴です。アイディアを出したことに満足することなく、それを実践しているという事実が評価されるというのは、おそらく今後も続くような気がします。

さいごに
毎回、応募作品数が最多となるアイディア部門ですが、ここのところ、堅実な作品が高評価されている感があります。周りをあっと言わせるような突拍子もないアイディアも、審査の楽しみのひとつだったりします。UDC2018では、そんな作品に出会えることも楽しみにしています。
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