UDC2018アプリケーション部門 銀賞受賞者コメント

UDC2018審査結果

【アプリケーション部門 銀賞受賞者コメント】

作品名 神エクセル解決アプリ「Excel→CSV」
単なる変換に非ず。オープンデータを促進し業務革新に誘う導火線ツール
チーム名 長野大学前川道博ゼミ
このたびはアプリケーション部門の銀賞をいただき誠にありがとうございます。
私たちが「神エクセル」問題と対峙するようになったのはExcelの統計表の結合セルを手作業でCSVに変換しようとするととんでもなく手間がかかることに気づいたのが発端でした。表計算ソフトExcelを印刷物の版下作成にしか使わない形で統計業務が公然と行われていること、そのあまりの常識離れに驚きました。それが特定の自治体でなく、全国のどの都道府県、市町村でも疑問に感じることなく、当たり前に行われていることが異常事態なのであると気づきました。あまりにそれが常態化し過ぎて統計業務の当事者の方々がその異常さに気づけないでいるのです。その問題解決を図るためのツールを開発すべく取り組んだのが「神エクセル解決アプリ」です。
多くの自治体がオープンデータ作成の手始めに統計データのCSV化から着手しています。ほとんどの自治体ではCSV化すら手付かずの状況です。20件程度CSVにした自治体はかなりよい方です。私たちの長野大学の地元・上田市の統計表は1万件あります。それらを手作業でCSV化するのは土台無理なことでした。手作業による変換は効率が悪いだけではなく、作業者の主観やミスがデータの作成に介在するため、他自治体の事例を見るとデータの質を粗悪にすらする実例も散見されました。であれば、なおのこと、プログラムによる自動化を徹底させて質を確保し、手作業を介在させてはいけないと確信をしました。
実際には1万件ある統計表をCSVにしてもそれだけではあまり役に立ちません。しかし全部がCSV化されることで、統計表を時系列に束ねて正規化し一元管理することに道が拓かれます。統計業務が根本から改善されます。神エクセルの問題は、自治体の業務体質に根深く起因するものです。オープンデータ化が遅々として進まないのも原因は同じです。神エクセル解決アプリの適用を突破口に、データの正規化、一元管理への道が拓かれて、自治体のオープンデータ化が真に実現していくことを願っています。
ただ私たちが開発したアプリには学生による開発故の限界があらわれています。変換処理の精度や適用条件に限界があります。できましたら開発力のある方々のお力をいただき、より実用性の高いアプリに高めていただいて、神エクセル問題の解決にお力いただけることをこの場を借りて皆様にお願いいたします。
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